【金森式】健康長寿・老化抑制とダイエットの関係についてのインタビュー【第六回】寒冷負荷が身体を変える

老化による身体や臓器の衰えに歯止めをかける、夢のような成分「NMN」。成分自体がまだまだ高価なため、せっかく摂るなら最大限の効果を感じたいもの。金森重樹先生に「NMNの効果を最大限発揮できる身体づくりについて」インタビューしました。

寒冷負荷が身体を変える!

先生が現在行っている「寒冷負荷」についても教えてください。

寒冷負荷っていうのはライフスパンにも書いてるけど、本来人間っていうのはミトコンドリア内膜にUCP-1というヒーターが付いていて、この働きによりATPの代わりに熱を産生しますが、なるべく寒い状況に置かないと、ヒーターがオンにならない。

「年寄りの冷水」って言って何十年も15℃から20℃の間に置かれちゃうと、ヒーターがオンになる機会がない。それがエアコンだったりするわけ。

ヒーターがオンになる機会がなければ、歳老いて、お風呂に行ったとき、温度が変わったらヒーターがオンにならないと当然死にます。それが年寄りの冷水。

結局はサバイバル回路、飢餓のサバイバル回路の一つなんだけど、人は常に自分自身を不快な状況に置かない限り、命は長くならない。だから僕はこの間、吹雪の中も、この格好(シャツ1枚)で越後湯沢行ってきたけど、自分が寒冷負荷に慣れていれば平気なんです。

だから寒冷負荷の一つとしてヤーガン族っていうのがもともとチリの南の方、南極に近い方ですが、それがマイナス20度ぐらいの中ででも真っ裸で過ごす。でも平気なんです。

要は、返って真っ裸にしないとマイナス何十度のところまできてしまうと、海洋民族なので、その水に濡れた段階で蒸発すると低体温症になるんです。

ならば、マイナスの状況ときは裸の方が良いんじゃないのかって話なんです。

また、アイヌ民族は6歳まで基本的に雪の中に放り出して、裸でいないと寒さに強い子供が出来ないとか、フィンランドは赤ちゃんはマイナス10℃からなるべく外に放り出しましょうって。

マイナス10℃の中に赤ちゃんを掘り出しておいても平気なんですか!?

人でも物体でもそうですが、その体積に対する耐用面積っていうのは、ものがちっちゃければちっちゃいほど、割合比率が高くなります。例えば象とかは熱が冷えない、大きいから。赤ちゃんは体積小さい割に耐用面積大きいので、熱が猛烈に出てるでしょ。だからヒーターのスイッチが普通の大人よりも強力に働きます。マイナス10℃で平気っていうのはそういうことです。といいますか放り出さないと元気になれないんです。マイナスの中で寝させた方が、熱効果によって体温が急速に冷却されてその段階で眠りにつくことが出来るんです。

先生、サウナを買って経営しようとしていましたよね!

はい。結局サウナは身体を温めるから、デトックスだと思ってる人がいるけど違うんです。水風呂がめちゃくちゃ体に良いん。炎症に関するものを全部抑制して回って、自己免疫疾患を抑制して回るから、水風呂が良いんです。サウナだけ入ってそのまま温かいお風呂入る人いるけど、もったいない。何度も言いますが、水風呂が良いんですよ。

もともと脂肪細胞にはエネルギーを蓄積して体重増加の原因になる「白い細胞」と、エネルギーを燃やす「茶色の褐色細胞」というのがあります。脂肪と呼ばれている部位のほとんどは白色細胞で茶色の細胞って人体に60gしかないんです。でも白い細胞から分解して褐色細胞と同様の働きをする「ベージュの脂肪細胞」というのががあるってことが分かったんです。それが人間が身体を冷やすことによって、増えていく。だから、今日上着を着てこなかったのはわざと。朝も2回くらい水風呂入ったしね。

寒冷負荷の延長ってやっぱり健康寿命を延ばすに繋がっていくんですか?目的としては。

もちろん。で、いろいろな炎症だとか、自己免疫疾患を一切なくす。あと当然、その白色脂肪細胞からエネルギー取り出して、猛烈に燃やす訳だから、肥満にも良いし。全部繋がっているわけです。

⇒次回に続きます。

白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞とベージュ細胞のまとめ

白色脂肪細胞とは?

いわゆる”脂肪”といわれて思い浮かぶのが白色脂肪細胞のこと。

エネルギーを貯蔵することで体重増加の原因になる脂肪細胞です。その特徴をまとめるとこうなります。

血液中の脂肪や糖をエネルギーとして蓄える。
飢餓状態のときに分解され、エネルギー元となる。
断熱作用があり、寒さを感じにくくする。
内臓の位置を正常に保つ
女性ホルモンの分泌を増やす
白色脂肪細胞が増えすぎると血中の脂肪も増えるし、高血圧・動脈硬化・糖尿病発症リスクの上昇などの悪影響がある。

皮下脂肪も内臓脂肪も、どちらも白色脂肪細胞だけれど、特に内蔵脂肪の増加が悪影響を及ぼすといわれています。

褐色脂肪細胞とは?

褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞とは逆に、エネルギーを消費する機能を持っている。文字通り褐色をしている細胞で、その色は細胞内のミトコンドリアによるもの。

白色脂肪細胞が体中に広く存在しているのに比べて、褐色脂肪細胞は身体の中でも首の周りや肩甲骨の間、脇の下や心臓・腎臓の周りだけに分布している。

「筋肉をつけると基礎代謝が上昇してダイエットになる」といわれてますが、褐色脂肪細胞のエネルギー消費量は筋肉の何十倍もあるといわれています。しかし褐色脂肪細胞は加齢とともに減少していき、特に40代以降はその減少が顕著になる。いわゆる”中年太り”は、褐色脂肪細胞が減少して、基礎代謝が低下してしまうのが一因であるという。

ベージュ脂肪細胞とは?

白色脂肪細胞でも褐色脂肪細胞でもない、第3の脂肪細胞としてベージュ脂肪細胞が注目されています。ベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞のような働きをもつように”変化”した細胞のことです。

脂肪細胞の色も白から褐色に変化し、エネルギーの燃焼機能もあります。細胞の色自体は白と褐色の中間色で褐色細胞とベージュ細胞は似ているけれど、まったく別の細胞です。白色脂肪細胞の中にベージュ脂肪細胞が散在する、という形になります。要するに、ベージュ脂肪は元々、白色脂肪でありながら、条件が整えば褐色脂肪に変化することができる、白色と褐色の中間体のようなものなのです。

褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞は寒いと増える!!

褐色脂肪細胞やベージュ細胞を増やすことが出来れば、太りにくい体質になることができ、成人病予防にも効果を発揮し、結果として健康長寿に繋がります!

金森先生が「寒冷負荷」を進めるのはこのような理由からです。

寒冷地にする民族は、褐色脂肪細胞が多いことが知られています。
しかも増えるのは褐色脂肪細胞だけではありません。

寒いと褐色脂肪細胞が活性化して増えますが、同時に白色脂肪細胞もベージュ脂肪細胞に変化するのです!!